もっこすもっこす

仕舞いきれない想いの残骸

XYZ=repainting感想

改めましてこんにちは 軽石モコです。

私は櫻井翔くんに熱視線を注ぎつつ嵐を大好きでいるファンの者です。この度18/2/14にリリースされたSexy Zoneのニューアルバム『XYZ=repainting』を聴いて衝撃を受け、うっかり感想を書き連ねてしまいました。

彼らについて知っていることは、まず日経エンタ2018年3月号のインタビューと月間Songs2018年3月号のアルバムレビューを読み、上記に書いたシングルを購入+3枚ほどアルバムをレンタルして聴いたというものです。(1st、2nd、4th)歌声の聞き分けにも自信がないくらい頼りない知識ですが、今書かねばいつ書くんじゃい!と思ったため勢いで書きます。

今回アルバム購入に踏み切ったのは2017年11月28日放送のベストアーティスト2017にてモーニング娘。'17とコラボした「LOVEマシーン」を見て背中を押されたところが大きくて。そもそもSexy Zoneの楽曲が気になったきっかけはTwitterで「Slow Jam」の噂を耳にしたり、歌番組で「ぎゅっと」「ROCK THA TOWN」のパフォーマンスを見かけたりして良い曲たくさんあるんだ!と思ったのがはじまりです。

普段聴いている音楽が嵐とモーニング娘。に偏っているので語彙が両者に絡めたものになっています。結局は最初の感想を後で振り返るためにまとめた自分のための記事ですが、公開するにはちょっと配慮が足りないのでは?と思う点があれば教えて頂けると幸いです。

 それではいざッ。

 

[全体の感想]

アルバム「one Sexy Zone」「Sexy Second」「Welcome to Sexy Zone」を聴いた段階でSexy Zoneに対して抱いた印象は

☆ロマンチストに振り切った王子様グループ

☆季節や重力を揺るがすような圧倒的世界観(=いわゆるトンチキ)

☆キラキラ真っ只中のアイドル

という感じで、あまり「影」のイメージはなかったのですが今回のアルバムをもって「孤独」「忘れられない」といった狂おしさも歌えるグループなんだなーという新たな印象を持ちました。

今回の『XYZ=repainting』を聴いて昔覚えた「この曲をジャニーズが…!?」という感覚を思い出しました。というのも、私が2010年頃に嵐を知ってから2018現在首まで嵐にどっぷり浸かるようになった理由がアルバム『いざッ、Now』に収録されている楽曲を聴いて衝撃とギャップにやられたことにはじまったからなんですね。(ジャニーズってこんなネガティヴな恋愛観だとか洋楽風の歌も歌うの!?)と、それまであまりよく知らなかったジャニーズ事務所のアイドルに対する偏見を打ち砕かれたのでした。

正直通常盤のボーナストラックの最後の曲の衝撃で、俄然彼らの今後を追いたくなりました。中島くんの強烈なキャラクターやSexy無双のイメージに圧倒されてましたが、音楽がめちゃくちゃかっこいいSexy Zone。それでいてコミックソングも歌える振り幅の広さに脱帽です。「Unreality」などふと車のラジオで流れたらアーティスト名聞くまでエンジン切れないと思います。

 

 

[Disk1]

01.XYZ (Introduction) 

冒頭ドラムのイントロで目がさめる!金管楽器から女性ボーカルを引き連れて彼らのグループ名を名乗りあげるの、なんだか引っかかるものがある…と思ったら嵐「COOL & SOUL」(アルバム『ARASHIC』)でした。

1:10〜頃に一瞬だけ挟まれる空白の時間が、 次の「忘れられない花」に繋がりを持たせている気がします。

2:53〜の終わるのか!?いや追撃きた!ってホーン?ドラム?フェイクで更にテンションあがりました。

Sexy Zoneさんはどのアルバムでもこういうイントロ曲があって、気持ちを盛り上げる導入を大事にしているんですね。そういうところでまたセクシーを背負っているのでしょうか。

 

02.忘れられない花

タイトルが「flower」など英語ではなくて日本語なのがちょっと意外でした。

0:20〜のギターの切り取り方とかあまり細かく刻まないリズムになんとなくマイケル・ジャクソンのことを思いました。と言いつつも詳しくないので具体的な曲が浮かばないのです…が、妹に教えてもらったこれが似てる気がする。

youtu.be

中島くんがメディアでブレることなく常にSexyを前面に推し出しているのを見て、Sexy Zoneが背負っているSexyとはどういうものなんだ?と思ったので調べてみたらグループ名の由来が「マイケル・ジャクソンのようなセクシーさ」をイメージしてつけられたものだったんですね。今回を機にはじめて知って勉強になりました。

マリウスくんの"忘れないと 忘れなくちゃ 君を"の最後のwoの声の最後の切り上げかたが、泣き出しそうに聞こえてドキドキします。

 

03.PEACH!

流れるようなキラキラしたメロディーとOh!Oh!コーラスでつかみはばっちり。イントロが印象的な曲が好きみたいです私。

1:38〜の音の粒が目立つ感じ?ちょっと拍を強か感じる音にドキドキした気持ちの高揚を感じたり、2:09〜にパラララッと入る音にメイクの魔法をかけ終わったようなイメージを持ったり、とにかく主人公の子のときめきを感じてたまんないです。マリウスくんの"ネイルが乾くの待ちきれない!"の声とか、本当身じろぎできないけど気持ちとしてはベッドに飛び込みたいのよ!と高揚ぶりが想像されて好きです。

2:50〜から生のピアノの音とダンスミュージックのリズム?とキラキラした音の重なりのコンボによって時間の経過を感じます。明るいうちに時間をかけて身支度していたと思ったら、もうあっという間に建物の明かりが街を照らすような時間になっていて、楽しい時間は過ぎるのが早い〜って歌。

勝手に嵐「EYES WITH DELIGHT」(アルバム『いざッ、Now』)の香るは緑なす黒髪の君と重ね合わせて聴いています。きっとドアノブに手をかける前、ショーウィンドウでベビーピンクのリップと背中の羽根を隠せたか確認していらっしゃる。

 

04.ROCK THA TOWN 

初めて買った彼らのCDがこの曲でした。

アルバムの曲順で聴くと前の曲がかわいらしいぶんより骨太に聴こえます。Aw!とか車気持ちよく乗り回してる感じで聴いてて楽しいです。

2:40〜の展開と2:48〜の改造したクラクションみたいな金管?の音がお気に入り。車で派手なアクションしてそうな感じ。あと勝利くんの"踊れparty people to da funky tune"のdaがしっかり濁音で発音されてるのがなんか好きです。

 

05.Birthday for you

パーティの主役にサプライズで送るビデオのイメージ。メイキングも含めた動画。

"Ba Ba Ba Birthday♪"のリズムで三角旗のガーランドが部屋に広がって飾られていく感じです。何度も繰り返されるたびに文字の風船とかクラッカー、お菓子・ジュースの山々が机に盛られたりソファにはひげメガネやぬいぐるみが置かれていくんだきっと。

メンバー全員ナチュラルにRapするんですね。リズム感とか強弱に馴染みがあるんだな〜って現代の世代感を覚えました。

最後のやさしい"Happy Birthday…"は勝利くんの声か松島くんの声なのか聞き分けがつかないので早くコンサートでのパフォーマンスを見たいところです。とにかく笑顔で火を吹き消して一旦暗転することだけはわかります。

マリウスくん、自分の誕生日でライブ会場のみんなに歌ってほしいな♡っておねだりする弟力と、実際公演スケジュールに自分の誕生日ぶち込んでくるところに強さを感じます。

 

06.ぎゅっと

歌番組で聴いたときはあったかくてほっこりする曲だな〜という印象の曲でした。今回アルバムの並びで聴いたときには「仲良しの子達と何人かで集まって楽しい時間を過ごした帰り道、急にひとりになったときに感じる無性な寂しさ」を感じました。曲順がとにかくいい。はじめてアルバム取り込むときは暗い部屋で目閉じて聴くようにしてるんですがなんだかボロボロ泣けてきて困りました。

4拍子?のゆったりした音から夕方以降の時間帯のイメージがあります。

 

07.プンププンプン

ちちんぷいぷいの魔法でFantasyが始まるのかな~と思っていたら予想は外れ。正解は怒りのプンプンのほうでした。打ち込んだ音がゲーム音楽みたい。怒った人間の攻略ゲーム?(言い方)

作詞の方が「Sexy Summerに雪が降る」「ぶつかっちゃうよ」などのインパクト大の楽曲を手がけられてきた三浦徳子さんということで、今度は何が飛び出してくるの!?と覚悟して挑んだら予想外にお洒落な曲がきてまばたきが止まなかったです。"JKは女子高生"とかなかなか強烈なんですけど、プン!の弾ける音とシンプルな音とRapの重なりという音の面白さの方が個人的には勝りました。

三浦さんはハロプロにも多数の詞を書かれているということで一覧表を自分用にメモ

https://helloproject-music.com/ja/search/click?keyword=三浦徳子&mode=strict

自分にとって「怒り」という感情は出すのが下手だからあまり表に出したくないもので、人にそうさせるのも嫌だからなるべくそれを回避して生きてきたなって不意に半生を思い返しました。でも伝えるべきところで「怒り」を伝えることって、ある程度コミュニケーションには必要なんですよね。とくに年齢重ねていくうえでとくに必要になるスキルな気が…

"この目は見るため この耳聞くためだよね"えーん耳が痛い詞ですマリウス先生。目まぐるしくコロコロ転がるような忙しい電子音とかホーンの音がお洒落なんだけどコミカルで、怒ってたけどなんか笑けてきた…って感じにも取れます。

この曲を聴くとモーニング娘。佐藤優樹ちゃんのこの記事が浮かぶので是非読んでください。(記事2枚目写真の怒りポーズ)

ameblo.jp

 個人的にマリウスくんにプン!のジェスチャーをやってほしいです。

 

08.Fantasy 〜1秒の奇跡〜

劇場のエンドロールで星空の映像と共に流れてる光景が想像されましたし、冒頭の歌詞から、過去にタイムトラベルできる力を持つ主人公が自分と家族の人生をよりよいものにしようと奮闘する映画『アバウト・タイム』を連想しました。

アイドルが"君を見つけたよ それは銀河が僕にくれた奇跡"って歌う世界尊いな…こういう話ってキャンプファイヤーとか火を囲みながら星空見上げて語るテンションでするものってイメージあります。メンバーとアイコンタクト取りながら歌っていたりしたらそれは美しい光景ですね。
セクゾさんにこういうピコピコ曲のイメージはあんまり持ってませんでした。

 

09.名脇役

メロディはこのアルバムの中でいちばん正統派というか、シンプルでストレートだな感じました。基本的にはドライブに合いそうなノリのよい曲が好きなんですが、このバラードはスッと入り込んできて詞を聴かせる力が強いです。聴いてる意識ないまま気づいたら曲に入り込んでます。すごい曲。

"世界探したら 星の数ほど他にも たくさん女の子はいるから"を聴くと、異性間の友達の歌かな〜と思いますが、性別関係なく聴ける歌ではないでしょうか。この曲が思い詰めたら宇多田ヒカル『Fantôme』の「ともだち」に なるのかと。

ハロオタの友人に聴いてもらったら「モーニング娘。の「男友達」じゃん(『4th 「いきまっしょい!」』)」という感想も頂きました。いやちょっと……しんどいです。

youtu.be

恋愛にはならない関係。

 

10.よびすて

曲順で涙する曲第2弾。

作詞の方が嵐の「JAM」「EYES WITH DELIGHT」(ともにアルバム『いざッ、Now』より)などを手がけられている久保田洋司さんで、私、この方にはもう全幅の信頼を寄せています。Kinki Kidsさんにも多く詞を書かれてるようなのでそちらも今度聴いてみたい。

イントロの笛みたいな音が印象的で、これってオカリナとかで演奏してるの?と思ったら口笛のようでした。うま………。本当にいつもこのクオリティで口笛されてたらそっちのプロとしてやっていけそう。松本潤くんと並んで口笛ふいてるとこが見たい佐藤勝利くん。

曲の中では"空の青さ"や"夜空"という空の描写がなされてますが私は曲調からほぼ太陽沈みかけた夕方の光景を浮かべました。

月間Songsのレビューでマリウスくんの「海外で人に声をかけるときはよびすてが普通だから、日本では大切な人をよびすてで呼ぶ行為に深い意味があるってことをはじめて知った」という話を聞いて今まで気がつかなかった日本のセクシーポイントにハッとしましたね…

名脇役に徹することを決めた主人公の前日譚かなあと思って勝手に切なくなります。

 

11.Unreality

こんなお洒落に理性のたがが壊れそうな曲あります?

2017年11月28日の「LOVEマシーン」でモーニング娘。Sexy Zoneのコラボを見て以来、セクゾさんの吐息パートも聴いてみたいな〜と思っていた私、1:32〜から大歓喜です。

私はモーニング娘。の「One・Two・Three」で吐息に目覚めました。

youtu.be

0:44〜&2:21〜吐息で魅せるアイドル。

吐息パートを希望しつつとくに誰にやってほしいという願望はなかったんですが、セリフなどと同様に勝利くんが受け持っているんでしょうか。ぎこちない感じも好きなんですがコンサートを通じて徐々に変わっていくのかなー。楽しみです。

ここまで読まれた方はお気づきかもしれませんが佐藤勝利くんの歌声が若干気になっています。

 

12.Pheromone

マリウスくんの出だしのパート、わたくし空耳大魔王なので最初すけべDo!と聴こえて暗闇を二度見しました。(ファンの方すみません)Scooby do??やったるで〜〜って気合い入れ的な?

菊池くんの「まっすぐにモテたいだけ」がいいですね。give me more loveって横文字でないのが潔くて好きです。香水吹きかけてる動作が浮かびます。

待ちゆく女の子を眺めるメンズもきっと猫に見立てたらかわいかろう。

youtu.be

1:32の工藤遥ちゃんのショットを中島健人くんで見てみたい。

目に見えないフェロモンの煙が空中に霧散するみたいな音と一緒に"舞い上がれフェロモン 日本の空へ"って島国中にお届けしてるところが好きです。最後に"世界の空へ"に羽ばたいていってちょっぴり寂しいのはすっかりこの曲にやられたからでしょうか。世界はボーダーレスだから枠にとどまらないのは仕方ないのか…

モーニング娘。とSexy Zoneが再び対バンであいまみえたら「Pheromon」"だって男の子だもん 仕方ないね"と「わがまま 気のまま 愛のジョーク」"女の子にだけわかるトーク"をぶつけあってほしいという妄想をしてます。

youtu.be

2:37~"あなたの事情は関係ないから 持ち込まないでください"

絶対ビンタする娘。VS 泥沼絶対回避中島先輩の対決が見たい。

 

13.ラブマジ

Sexy Zoneのラブマだーーー!!

勢いとときめきに溢れた曲。PEACH!のお相手はこの方かしらとまた個人的アルバム内ストーリーが生まれました。この曲と「忘れられない花」を歌ってる人達が同じグループとは、、マジで驚きです。"…ってんだ!"って歌詞だけ見ると 江戸っ子風の照れ隠しか?と思うんですけど、歌い方がお洒落でもうlove me tenderって感じでした。

3:11〜急に弾けたキラキラメロディーが収束して早鐘を打つ心臓の鼓動みたいなシンプルなドラムのリズムに変わるところ、ふざけて好きって言ってんじゃないって真剣なトーンに思えてきて本当にかわいい。3:20〜のピアノも恋に転げ落ちる感じで好きです。

 

14.Ignition Countdown

松島くんとマリウスくんの甘めの声はこういう疾走感のある格好良い曲だからこそ普通の曲とは違った爪痕を残す武器なのでは…!?と思いました。

2:26〜の"Tonight you drive me crazy〜夢中さ"とか、発音は流暢なんだけどな行とかや行が柔らかく聞こえるマリウスくんの声の感じをメインにしたカッコイイ系の楽曲ってこれまで中々聴いてこなかったのですごく新鮮に感じました。好きです。

1:47〜"火照る肌が So fly〜C'mon 3,2,1"は松島くんパート?最後の"one"でニュアンス変えてくるところでサビへ駆け抜けるブーストのスイッチ切り替えてて、やはり松島くんとマリウスくんがキーポイントになってる曲という印象です。

 

15.フィルター越しに見た空の青

「よびすて」で写真のようになった空の色がふたりで見る青写真=未来の設計図を焼き付けるほど強くなったのか…とアルバム内ドラマをまた妄想してしまいました。

"Love you..."の菊池くんの声が風のように包み込む清涼剤のような感じ…今まで菊池くんの歌い方に対してまさに「Pheromone」みたいな絡みつくイメージを持っていたので、この曲でまた新たなイメージが加わりました。セクシーを屋台骨にして幅広い楽曲聴けるのほんと楽しいなー。

1:48〜からピアノと弦が入れ替わり立ち替わりポロロンって追いかけっこしてるのもふたり並んで歩いてる感じがします。音と詞が両方晴れやかでバランスもよいし結婚式のビデオとかにぴったりじゃないかと思いました。

 

16.最後の笑顔

イントロのドラムにラ・ラ・ランドを思い出しました…「Herman's Habit」0:15〜だ。

youtu.be

(『Ost:.LA LA LAND』)

最初の一瞬は不穏なはじまり方に感じたんですが、0:11〜あたりからさわやかな展開にいくのがああ…無理くり笑顔つくってるわ…って逆に泣けてきます。

"まいったな それでも 街で君を探してしまうよ"とか、嵐の「CARNIVAL NIGHT part2」(アルバム『ARASHIC』)が好きな人にはまるんじゃないかな。私がそうなんですけども。

 3:13〜のパーーーッと金管楽器のソロパートからお酒をあおって涙腺決壊するようなヤケっぽい光景が浮かびます。そういうの大好きです。となるとラストのyeahってフェイクも泣けてくる心情を表しているに感じられてしまう。失恋ソング、大好物です。このまま「Slow Jam」(シングル『ROCK THA TOWN』通常盤)に洒落込みたいところですが、アルバム曲のループ感がすごく良いので、コンサートでどうぞSlow Jamをよろしくお願いします。

 

[Disk2]

1.会いたいよ

冒頭の指ぱっちんかカスタネットみたいな音が次に会える日をカウントダウンしてるみたいです。弾んだリズムに無我夢中で走る、素直に気持ちを爆発させてる若さを感じます。

「Silver moon」(アルバム『one Sexy Zone』)や「Love Confusion」(アルバム『Welcome to Sexy Zone』)、「Rainbow Light」(シングル『ぎゅっと』通常盤)にもみられるように想い人に月との引力?を引き合わせてるのがセクシー。曲調がめっちゃかわいい中に潜ませてるのがよい。

 

2.Luv Manifesto

中島くん・松島くん・マリウスくんユニット曲。Sexy Zoneのラブマ再び。強い。

音を聞いていて四角い透明なキラキラしたイメージが浮かぶ曲です。でもその透明な中にもそれぞれのメンバーが持っている色が見えて、松島くんが考えたという"愛も気まぐれ 愛は黒い"それに対するマリウスくんの"愛は純粋 愛は白い?"と対照的なのが興味深いです。個人的に"愛は異なる 愛は甘い 愛があるから生きていきたい"に、人から注がれる愛を食べて生きていくアイドルの宣言を見て流石…と脱帽しました。
嵐の「Sugar」(アルバム『Untitled』)の曲調が好きな人はいっぺん聴いてみてほしいです。この曲は加速する展開だとかナチュラルにRap入るところがクラブ?ダンスミュージック?感が強くて、さらにメンバーの作詞と色々ぎっしり詰まっているので一見毛色違う感じしますが、通ずるものを感じると思います。

 

3.Kiss You Good-Bye

勝利くんソロ曲。0:11〜にまた吐息パートを入れてくださったことお礼申し上げます。

ステージ付きのバールかレストラン、鋲付きの艶光りする革張りのソファーがあるラウンジのようになった会場で彼にはパフォーマンスをしてもらって私はチップを投げ込みたいです。

佐藤勝利君、"バイバイ"とか別れの言葉が似合う声だなあと感じました。ブロークンハート歌ってるけど結構さっぱり聴こえるというか。わりと名残惜しむことなく全力で腕を振って振り返らなさそうな感じします。だんだん妄想が割り増しになってきているのでそろそろやめましょう。

 

4.Sing along song

菊池くん・勝利くんユニット曲。

Sexyお前Zone(初見時のメモに書いてあった)。ちょっとなんか歌詞強めじゃない?と思ったらメンズの友情を歌った曲、ということでお前呼びなんですね。

初見では詞よりも音が先に入ってきて、メロディーは砂時計のシルエットみたいな図形でエエエエ〜エ〜エエッのコーラスの加工は四角形のイメージが浮かびました。なんか暗闇で聴いてるとWindows Media Playerの視覚エフェクトみたいな映像が見えるんです。

2:20〜の加工した声のRapパートが朝方にちょっと真面目な話をし出した感じというか、もう"男の子"ではなくなっていく一抹の切なさと希望を感じました。

 

5.O.N.E 〜Our New Era〜

これまでの耳障りのよい音からは一線を画したハードな音&歌詞でびっくりしました。

"嵐を超えていけ"というのは傷だらけになる状況も潜り抜けていくという意の比喩かなと受け取りました。むき出しの意味に取る人がいてもおかしくない、というか確信犯ですよね?今それを言ってのけた姿勢から嵐「ALL or NOTHING Ver.1.02」のレペゼン(アルバム『HERE WE GO!』)、2015年「Hip Pop Boogie chapterII」(『ARASHI BLAST in Miyagi』公演DVD収録)、そして最新の「未完」(アルバム『「Untitled」』)が脳裏をよぎりました。この盤を菊池くんが櫻井くんに渡してるかもしれないと思うと胸が熱いです。

日経エンタ3月号で「もう言い訳はできないところに来ている。"若さ"だけではない何かを見つけたい」と語った菊池くんの言葉を思い出しましたが、 曝け出す野心に逆に若さを感じるという構図…。逆に言うと今しかやれない歌だと思いました。「忘れられない花」MVの演出で吹き出してた炎はここから着火してるのかと思うほどの強火です。
XYZ=終わりの意、そこから新しく塗り替えていくrepaintingで終わりからONEの始まりにつながる、というテーマにキュッと迫る曲でした。いやーめっちゃかっこよかったです。

 

[最後に印象に残ったパート]

★中島くん 「君にこの声明伝える」
★菊池くん 「袖すり合うも多少の縁かも?」「まっすぐにモテたいだけ」
★勝利くん 「だんしゃりで」「バイバイ」
★松島くん 「キャイヤイヤイヤ」「日々精進 青春をぶちぎるぜ」
★マリウスくん 「忘れないと 忘れなくちゃ 君を」「ネイルが乾くの待ちきれない!」

「Untitled」感想

あゆはぴの感想を書くタイミングを逃して以来なんだか次の記事が書きづらいなあと腰が引けてたのですが、ファンになってから初めてガッツリ向き合うユニット曲や組曲を聴いたときの衝撃って、あとあと振り返ったら自分が面白いだろうと思ったのでまた書くことにしました。

とくに音楽に詳しい訳でもなく、書いてることはフィーリング&間違ってる箇所多々あると思います。使ってる楽器などもわからないので想像です、悪しからず。もはや好きなところは秒数でココ!!って書いてます。

 

 

[全体の感想]

リード曲"「未完」"のクラシックを織り込んだかっちりした雰囲気やアルバム全体の曲名から、"愛を歌おう"(アルバム『LOVE』)のような壮大な世界観を想像していましたが、実際聴いて受けた印象は真逆でした。

サビの見せ場の前に間があったり、曲の終わりが潔よかったり、いい意味で肩の力が抜けている、と思いました。かと思ったら"「未完」"や"Song for you"で畳み掛けてきたり…緩急のバランスがよくて聴きやすかったし、2周目以降のハマり具合が尋常じゃなかったです。

そして通常盤Disk2収録のユニット曲とのギャップが激しさがよりアルバムの中毒性を増してます。"カンパイ・ソング"があるからではないけど笑、全体的にお酒の香りが漂ってるアルバムだと思いました。昼からお酒も出してるテラス付きのカフェバー的なイメージです。

今回のアルバム『「Untitled」』では、低音から高音まで今まで以上に幅広くあらしの声を聴けた気がします。自担である櫻井くんの好きなパートがもりっと増えたアルバムになりました。賛否両論あるとは思いますが、私は今回の歌割りや組曲という新しい取り組みにとてもワクワクしました。

 

 

[Disk1]

01.Green Light

緑色光から〈非常口〉〈サイバー〉〈レーザー〉をまず連想し、1周目聴いていたらなんとなく"Dive in to the future"(アルバム『Dream "A" Live』)が浮かびました。タイムトラベラー?あらしってテレビで見てると仲のよいお兄ちゃんじゃ〜と思うけどコンサートにおいては未来人みたいよなあ…と妄想が広がります。笑

green light を辞書で引くと

1.(交通信号の)青信号;安全信号.

2.[the green light]《口語》(計画などに対する)許可,承認.

とのこと。明確なゴーサインは見えないであろう世界で"目の前照らすgreen light "と歌うあらしにグッときます。

1:08〜とんで2:17〜に入る泣き虫のrap的なパートとah yeahが好きです。私の脳内ではah yeahのたびにステゴMVの1ショット+髪をかきあげる泣き虫の映像がカットインしてきます。

 

02.つなぐ

Green lightから時間旅行してたどり着いたのは広大に続く緑の草原…が浮かぶのは確実に映画「忍びの国」の影響です。あらしが映画の主題歌を歌うのは2013年以来4年ぶりとのことで。エンドロールも歌番組でのパフォーマンスも強烈に印象に残ってます。気負わず堂々としたゆったりしたカッコよさ。

2:39〜あたりの間奏で、自分には狼の遠吠えのようなものが聴こえてくるんですけど一体なんの音なのか…?この音ですごく荒野感が増してると思います。

3:03〜"振り向かずに生きてくだけ"の大野さんの声の伸びがたまらないです。

 

03.「未完」

リード曲でこれだけ転調が多くクラシックを引用するなど攻めてるからこそ「Untitled」に色々な色を入れられるんだろうなと思いました。これがあるからアルバムがグッと締まる、重厚な額縁のような曲。

0:50〜"なくしちゃいけないものを"の後ろの展開、トントントンの拍子から水滴が落ちるような水音が落ちるところと、サビの裏拍というのか歌とメロディが競り合うような追いかけ合うような疾走感がクセになってます。

2:08〜リード曲にrap詞がある嬉しさ…!ありがとうございます。"なんてあの頃はいきがり"音が詰まっていないこの箇所が胸に迫りました。 "自分で自分を育てたいならひたすらもがけファイト" 悩んでるときや自分に発破をかけたいときに聴く曲リスト入り。

ちょっと聴き込んでるうちに櫻井くんの低音で囁くような歌い方に"The love like"(櫻井くんとha-jさんの共作・未音源化曲)を見出して悶えました。おにゅーのちょっと良いイヤホンで「未完」を聴いたら破壊力がとんでもなかったです。合掌。

 

04.Sugar

タイムトラベラーあらしここから現世編。

イントロから10秒で好きです。磁石のあまあまな理性をなくしてく声(言い方)にもうびりびりして。このふたりのユニット曲もください!!

二宮さんの"きっと深い意味はない"のとくに0:26〜、だんだん吐息が多くなってゆくところには自嘲的なのかなって心情を想像させられましたし、0:30〜櫻井くんの"Only lonely love"のお声がラインのハートを描くかのよに気持ちいいです。

あとはなんと言っても相葉さんの"いつかは二人も星屑になるの"!儚いからこそ美しいきらきらした高音が最高です。

1:23〜の歌詞が"夏のルーザー"と聴こえてたので完全に夏の"お気に召すまま"(シングル『つなぐ』初回盤c/w)ラインだと思ってました。是非どちらもコンサートでお願いします!!

 

05.Power of the Paradise

"Everything's allright"の絶対的安心感。

めちゃめちゃ私事なのですが、この曲を聴くととことん打ちのめされた帰り道にこの曲を聴いて、思わず号泣した6月の帰り道を思い出します。人生の節目に聴いていた音楽はなかなか忘れない、ってこういうことかと身を以て実感した体験でした。

1:00〜サビ前の一・一・三拍子?からだんだん加速して連打するリズムの明るさに気持ちが救われる力があります。"うるさいほどの静寂"の世界、形に残る実績でなくとも自分の中で極めたところまで行けたら片鱗を掴めるのではないかと想像していて、死ぬまでにいっぺん見たいなあって思います。今は全然遠いけど。笑

 

06.ありのままで

『「Untitled」』をはじめて聴くとき、部屋の電気消して極力光を遮った中でイヤホンしてたんですけど、脳内に浮かんだ映像は日光差し込んだテラスでおいしそうなワッフル二段重ねにハチミツをかけるというものでした。カフェバーお昼編。

2:28〜相葉さんから櫻井くん、大野さんと続く高音のフェイク聴いてると光でいっぱいになったような気持ちになってしまってニコニコしてしまいます。

この曲にPVがつくなら絵柄の手描きアニメーションPVかな、ぽんぽん跳ねた音のキリよいラストにドア閉じる風景が浮かびました。キャンバスみたいなざらっとした質感で、絵柄は2〜3頭身でデフォルメされた感じで。

 

07.風雲

爽やかな疾走感にアドレナリンが出ます。

0:34〜と1:38〜の櫻井くんのパート、声のトーンが少し高めのところからだんだんざらついた感じになりつつ低くなっていくところが好きです。大野さんのなめらかな音の変化との違いも楽しめて2度美味しい…。

"Make it Make it more!"とか"Bring it Bring it on!"のフレーズを繰り返すところに"Rock tonight"(アルバム『LOVE』)や"Borelo!"(アルバム『Japonism』)を連想します。更にヘイヘイレツゴーのコールもあってぶち上がること確実じゃないでしょうか。気持ちの上でタオルぶん回しながら聴いてます。

 

08.I'll be there

歌番組での初披露を見たとき、この曲がシングルになる2017年のあらしはきっと今までとは違う魅せ方をしてくるんだ…!とゾクゾクしました。LOVEコンでの"モノクロ"(シングル『Endless Game』通常盤c/w)みたくカップリング曲がコンサートで発掘されてほしいです。個人的に推したいのは"スパイラル"(シングル『Monster』c/w)です。話が若干逸れました。カップリング曲を連想するような攻めっぷりとシングル曲としての華やかさもあって、とても好きな曲です。イントロがかかるたびに来たっ…!と毎度身構えながら聴いてます。

3:11〜最後の"目の前の闇〜"がはじまるまでの数秒の間奏のところ、少しゆったりしたメロディの奥でうっすら聞こえてくるひそひそ話がミステリアスでたまらなく好きです。薄暗いカーテンの向こうで人のシルエットが浮かんでるイメージを持っています。

 

09.抱擁

カフェバー夜編。ミラーボールがめらめらしてるアンダーグラウンドでのお酒と目線の攻防。大野さんがこういう夜の社交場をの情景を歌うと、その声がもうお香みたいに空間にいっぱいに満ちてムードたっぷりに色付けられる気がします。だってサビ?で"探るような瞳を脱がす"ですよ。ありがとうございます!(思わずお礼)

0:48〜"Uhh 匂わすAmbience"であ〜二宮さんの歌うあ行ってセクシーで素敵だなあと思いました。"Sugar"のにのみやさんパートの中で一番好きな"きっと深い意味はない"も、あ行がお気に入りです。

2:43〜櫻井くんのRapにメンバーのコーラスが掛け合いのように絡むのも新鮮でグッと親指立てながら聴いてます。"ただの経験"の前に一瞬入るせせら笑うような息でしょさんの不敵な笑みが浮かびました。眉をひそめて挑発的な表情をお願いしたいです。品行方正でないしょさん大好き。

2:49〜しかし松本さんは本当に shake という歌詞が似合うと思いませんか。最近バラエティでは天然なのかおふざけなのかどっちなのかわからないとにかく可愛い無邪気っぷりをよく見せてくれますね。ギャップ天使。かかると身体を揺らさざるを得ない曲です。

 

10.Pray

アルバム『「Untitled」』、ここに来てまた新しい嵐の姿を見られるのありがたいし嬉しい楽しい大好き!と新鮮さを心底楽しんでいます。でもこの曲がかかったときはなんだか あっ、いつもの嵐がここにいた…!とすごくほっとしました。ホーム感がある曲。

道の先に光があるのは頭ではわかってる(=止まってる現状から進まないとずっと光は出ない)けど、"でもまだ心は止まったまま"という、感傷に静かに寄り添うあらしの曲ってふとしたときに沁みて泣きそうになります。

そしてこの曲が"Power of the Paradise"と同じ盤にあるというのがまた良くて。この冬お世話になります。

 

11.光

Prayの主の瞳に光が差し込んだ!よかった!!暗闇やスローな日々の中でもがいて見つけた光だからこそより輝いて見えるのだと思いました。

あらしの声に女性コーラスが重なるとより彼らの声が際立って聞こえる気がして。曲終わりの最後のハミング?に至るまでどんどん賑やかになっていく進行が楽しいです。0:45〜に一瞬入るピアノの音が好き。

2:48〜スクラッチ音からそろそろRapのターン来るかっ…準備はできてますよ!と椅子から立ち上がりかけたところで入る松本さんの声、 そうくるかー!と心中で指ぱっちんしました。Rapへの繋がりが鮮やかに滑らかでニクいです!櫻井くんのようなアイドルに"あるのかすらとふと疑う そんな日々の向こう側"と歌われると胸にくるものがあります…。

3:00〜メレンゲでレコーディング風景公開されたときに入れられてたYeahの合いの手、個人的に大ヒットです。超気持ちいい。

 

12.彼方へ

0:25〜松本さんの声からはじまる"地平へと続く夢 朝焼けが染まってく"で『「Untitled」』のジャケット写真の海を思い浮かべました。午前4時位、浜辺に5人が立っていて空を見上げてるイメージです。

前作のアルバム『Are You Happy?』収録の"Miles away"に対して銀河の光の渦の中にあらしがいるイメージを持っているのですが、"彼方へ"では彼ら地上に降りて空の向こうのあらしの世界を見ているんです。3:08〜のキラッとした音からは流星群が降り注いでますね。あらしと星空というか銀河系って親和性高いと思うのです。

 

13.Song for you

イントロから大野さんによって詞が語られるまでの1分11秒、輝きの中でお城が立つ映像が浮かべながら聴きました。これはもう劇場版です。これまで5人が辿ってきた年譜や何度も繰り返すフレーズを組み込みながら、大きく5部くらいの構成(現在〜デビュー前〜デビュー後〜現在〜未来)の組曲に、あらしを好きになる前2010年前後に自分が触れてきたアニメ作品やアーティストに通ずるものを感じて震えました…。

具体的にあげると、2011年に公開されたある劇場版アニメのサウンドトラック『劇場版 マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of "triangle"』から"サヨナラノツバサ 〜The end of triangle"の2:26〜が"Song for you"7:29〜の展開を思い出しました。このアニメ作品の楽曲を作られた菅野よう子さんは2006年公開・映画「ハチミツとクローバー」(櫻井くん主演!)の音楽を担当されていたり、最近だと2017関ジャニ∞のアルバム『JAM』より「今」の編曲として関わられていたりして、結構J事務所とも関わりがあるんですよね。離れたところにあると思っていたものが自分の中で系譜が繋がっていって別の意味で感動しました。(超絶個人的な内容)

よし、あらしのことに話を戻そう。

4:25〜"明日を埋め尽くすように"や4:40〜の"出逢うべくして出逢い 感じるべくして感じた Wonders"のパートを聴いたときは、あらしを、櫻井くんを、好きでいてよかったと改めて思いました。特に後者の歌詞は"Song for you"の中で一番好きなパートです。

5:47~"忘れない いつも you are my soul"を相葉さんが言い出すっていうのが、嵐の和やか空気を作ってくれるようなことを表現しているようで…ありがとうございます!!

また後半でぐっときたのが、9:38〜9:51のオルゴールのようなメロディの奥で5人がハミングを歌っているところでした。美しくもどこか物悲しさを感じる音色に、いつかオルゴールの蓋が閉じるまで5人で共に歩んでいく覚悟のようなものを感じました。我ながら重い。

 

[Disk2]

01.バズりNIGHT

劇場版のクライマックスが"Song for you"と共に展開し、本編が切ない終わり方をした…のちに"バズりNIGHT"としてエンドロールで復活!みたいな展開きた!と一瞬思ったんですが、限界!撤退!って何回も言ってて、大分キマってる好奇心心配になりました。絶対悪酔いしてる。アルバムの流れの落差激しすぎてこっちのテンションもおかしくなります。あらしのそういうとこ大好き。

初めて聴いたのが深夜2時頃だったのにもかかわらず大爆笑してしまいました、近所迷惑でした。昼間聴いてないときも不意に脳内でメロディが再生される中毒性の高さ。大野さんの台詞の後ろでチャラ…と金属音聴こえるのが気になって仕方ないです。金色チューブトップ着た大野さんのイメージが頭から離れなくてどうしよう。

 

02.夜の影

リズムと静寂が訪れる静動のメリハリからなんとなく"Touch me now"(DVD『How's it going?』より)を連想しました。

1:59〜音が増えてきた、と思ったら2:27〜また少し落ち着く展開が、感情の高まりと静まりを行き来してるように感じられます。メロディも声も、ひとつひとつの音が粒のようにはっきりしているところから、光の球体と暗闇の球体が明滅するイメージが浮かびました。チームラボのインスタレーションみたいな感じ。その球がクラップの合図で弾けて、だんだん空間を夜に塗りつぶしていくのです。その徐々に隙間を詰めていくような曲調が"影"みたいだと思いました

私の中では3人の声ごとに球体の性質が違ってて、大野さんが暗闇の球体で"欲望のパノラマ"で一気に夜を染め上げたところに、二宮さんが"ローラーコースターみたいに"光の雫をこぼし、松本さんが先の雫のそばから"ネオンのライト"を放って人のシルエットを溶かす…ような光の球体を想像しました。声とは別に、後半から増えてくる連続したメロディは月のような大きめ球体がリズムに合わせて明滅してるイメージです。

『「Untitled」』は今まで聴いたことない二宮さんの声にいっぱい触れられるアルバムで、非常にドキドキしてます。

 

03.UB 

イントロの弦楽器に加え"きっとNeed to leave"とか"もうNever leave"の詞に、運命の双子ちゃんやないか…と"Song for you"を引きずりながら最初聞いてました。あんまり歌詞カードを見ないで聴く私はUB=ユニットバスと理解するまでしばらく時間がかかったのです。擬人化というかそのものの歌??そら離れようがないわ…。

にのあいとお風呂というと京セラでケーキの入浴剤いれたお風呂にふたりで入ってギャーギャー言ってたというエピソード(たしかポプコン大阪にて)が浮かび、いよいよイメージがカオスです。本人達はお互いが勝手知ったる家って感じで、もうとくに曲に感情移入することはないんじゃないかと思います。でもいち新規ファンの私は壮大に感じてしまうこの曲、聴き終わったあとはワア……と言葉にならない思いの詰まった溜息が思わず出ます。

 

04.Come Back

冒頭のスクラッチ音で引き込まれてすぐ、警告するかのように鳴り響く金管の音色はホーンと言うのですね(教えてもらった)、いきなりいかつくて最高!!0:25〜櫻井くんの笑い声がまた良いのです。英語詞から低音で進行するRap、松本さんの歌い方は櫻井くんのフロウに寄せてきてる…って感じたし、櫻井くんは二人低音がより低くしてるのかなと思いました。0:46〜"まだ先の丘まで"の"で"の低音の重なりヤバいです。Rapは低く、歌は高めの声も混ざりつつっていう贅沢な曲を本当にありがとうございます…。

そんな超カッコイイ曲調の中に二人のことを振り返って書いたというRap詞のエモさがじわじわと効いてきます。"古傷"緩すぎる"報いる"の意が気になる…。1:43〜の全然違う方向を向きながら声をかける感じとか"ただし…うーん なんて言うの what I mean?"の絶妙な間に、察する文化というか相棒感・両輪を見出しています。2:04〜"あるんだよ実際"の"る"の音が二人ともほぼ省略されて聴こえるんですが、松本さんは"あんだよ"で、櫻井くんは"あンだよ"とニュアンスが違うように感じました。我ながら何を言ってるんでしょうか。

"嵐 探し shout out しっぱなし"の詞が引用されたところで、櫻井くんはゆるく髪にウェーブをかけてセンター分けのスタイリングをしてほしいです。鳴海涼介くんから少し伸びてきたところでパーマかけたら超格好いいと思うんですよ。もしくはツーブロ。松本さんには前髪を立て?流し?ながらおでこ出してほしいなあという欲があります。(ナラタージュ舞台挨拶のような感じ)。オールバックよりももう少しあどけなくやんちゃな感じでRapしたら可愛いと思うんです。

 

05.カンパイ・ソング

歌詞カード見るまで"血行促進!"を"健康促進!"だと思っていました。"Lucky Man"(アルバム『How's it going?』より)の"満タンカーなんだ!"が"男の子!"に聴こえるのと同じような現象ですね(?)とにかく理由つけて飲酒を肯定してる30代がかわいい。"カシスソーダ"とか"誰のウイスキー"とかお酒にかけた詞…というか、もはやだじゃれを嬉々として歌うあらしのことを愛を込めて「おぢさん」と呼びたいです。

2:38〜の飲み会C&R祭り、大野さんの"そろそろ帰りますか"の喋り方がリラックスしたのかとろんとして聞こえて年長カワイイ…!となってます。そして"まだまだ一緒に盛り上がろう!"のじゅんくんの画は羽海野チカ先生の作画なんですよ(具体的にいうと8巻165Pのシノブモリタ)。星とかお花とか散ってるけどその先には朝まで帰れないぐでんぐでんコースが待ち受けているんだきっと。笑

最後の唱和でコーラスできるようになったら盛り上がる〜〜と思って頑張って音を掴もうと練習してます。あと、ブラスト宮城での"愛を叫べ"のように、最後の最後にコレを持ってきて最近オーラス以外でやらなくなったダブルアンコール復活しないかな〜なんて妄想してます。心底楽しいよ〜〜まだまだやれるよ〜〜の気持ちであらしの名前を呼びたい!!

アルバム「Untitled」は今回 通常盤と初回盤の2種形態で販売されていますが、この曲を別に収録した"カンパイ・ソング盤"としてさらに形態を追加できたんじゃないかと思ってます。カンパイMV+無題トーク付きとかありえそう。しかし誰もが手に取りやすい通常盤に入ってる有難さ!あらし大好き!

Japonism感想

アルバム全体の感想は、和ロックにバラード、ラテン系(?)、ファンク、ダンスミュージック、歌謡曲、ポップスなど色んなジャンルの楽曲が混在しながら不思議と全体感が生まれてるのが八百万のおわす国という感じで楽しい! 全曲通しで聞きたいアルバムなんですけど、好きな曲を上げるとしたら 君への想い、三日月、イン・ザ・ルーム、マスカレード、僕らがつないでいくですね。それとコンサート風景が思い浮かぶような曲が多い印象でした。いつもの定番曲とJaponismの楽曲がどう絡んでくるのか…!?じゃぽトークについては以下曲の感想だけで引くほど長くなったので自粛しました(笑)。

 

[disk1]

1.Sakura

ナレーション事変inMVメイキングの衝撃を乗り越え、ブラスト宮城やこのアルバムの中で改めて聞いて印象が変わった曲。サビの"与えられた今を 託された未来へ"がこのJaponismというアルバム全体に根を張ったテーマかなと思いました。

 

2.心の空

ザ・日本な曲その1。(当社比)リード曲のRap詞に喜び、El Doradoにスサノヲという言葉選びにさらに大興奮。この神様の名前を出すときの翔さんの攻める姿勢がくわっっこいい。散らす対象がどこにかかっているのか知りたいので連載コーナーや雑誌にて作詞者ご本人の解説求む。

布袋さんが作られた詞 "笑顔を未来に繋ぐことが 僕らの使命だろう?"が、Sakuraから通ずるテーマではないかと思っています。ちびっこ達が希望をもって生きられる未来を作らなきゃならん、と次世代の働く若者世代として詞を噛み締めました…。

MVは腰を落として足でリズム刻んでる姿がむっちゃ格好良くて、眼光に痺れる!ビリビリ地に平伏す!"春待ち桜〜ふわり初雪"で腕をひらひらさせるところやRapパートで全員左右に大きく身体を揺り上げるところなど、全体的に振りが大きくて華やか。

 

3.君への想い

ザ・日本な曲その2。初聴で瞳を閉じて耳に神経を集中させて聴いたときは、イントロから音に合わせてゆっくり扇が開くイメージが脳裏に浮かびました。使ってる楽器はなんだろう?三味線でもお琴でも笛でもない…?翔さんのRapパートが柔らかでついさっきスサノヲ散らした人とはとてもじゃないけど思えませんでした。低めの声でたゆたうような歌い方が大好きです。あと歌詞カード訂正のしおりが入っていたことにびっくりしました。

 

4.Don't you love me?(まつもとさんソロ)

ご本人もじゃぽトークで話してたと思いますが、あんまり細かく刻む感じでなくゆったりしたメロディでいい意味でに力が抜けてる感じの松本さんのソロが私は好きです。毎回コンサートの演出をどんなふうにしてくるか楽しみです!

 

5.miyabi-night

ザ・日本な曲その3。初聴では割とするっと耳を通り抜けた…かと思ったらたりらりらーで引き止められました(笑)。コーラスじゃなくて歌詞なのね!雅なメロからサビに向けてどんどん疾走感が増していくのと一緒に気分もアガります〜!

 

6.三日月

初めて聴いた時からとても心に残った曲。ドームの暗闇を照らすペンライトの星空が目に浮かぶよう。ツアーのセットリストに入るといいなあ…それにしても夜を描いた曲が多いですねえJaponism!

 

7.Borelo!

ボレロって、フィギュアスケートとかバレエで良く聞くようなオーケストラの曲じゃないの!?ハードコアとかラテンとか陽気に言ってますけど!全然ジャポンじゃないじゃん!(笑)と最初は度胆抜かれました。いつも俺らついてんぞ!ってなんて頼もしいアラシメン…とっくに惚れてますからーー!!最初から最後まで突っ走ったあとには楽しかったなという感想が残る曲です笑

 

8.Mr.FUNK(あいばさんソロ)

ミスターってまたキャラクターものの気配…ディスコスター様の系譜を感じる!って前に呟いていたら、相葉さんご本人がMr.ファンクさんはディスコスター様のライバル的な存在と言及していて驚きました。笑まったくどんな演出が飛び出すのかワクワクさせてくれるぜ…!!曲調は5人のソロの中で一番好きです。テンポ遅くして大正解ですあいばさん。めっちゃ入り込んでくるよ。

 

9.暁(おおのさんソロ)

ザ・日本な曲その4。一番"外から見た日本"のイメージが強くあると思いました。月夜を背に金の流水紋の中を大野さんが歩いていて、彼が後にした地から飛び立つ鳥、といったビジュアルが浮かんできます。リズムよりメロディがよく耳に入ってくるところがまた日本的だな〜と思うのかもしれない。今回大野先生にはぜひ和装で演じて頂きたい!

 

10.青空の下、キミのとなり

サビに入ってから晴れやかに曲調が変わる瞬間がいつ聴いてもハッとします。必要のない人はいないって詞を気が落ちてる時に聞いたらきっと心強い。月曜9時には内容が少しハードでドラマ脱落してしまったのが残念…ごめんなさい…ってこれ曲の感想じゃあないな…

 

11.Rolling days(しょうさんソロ)

曲名から泥まみれになりながら日々を生き抜くぜ!雑草魂!的なハングリー精神の曲を想像していたんですが、現実は全く違ってどシリアスで色のある世界観でした。今までの櫻井さんソロについては、周りを引っ張っていくメッセージ性のある曲か、聴き手の思い出を呼び起こすような大人のリリカルソングというイメージを持っていたので、いい意味で裏切られた!と思いました。本人もじゃぽトークで自分が選ばないような曲をあえて選んだ、と話していましたね。自担の新境地にドキドキ…

 

12.イン・ザ・ルーム

こういうしっとり情事を歌った曲はカップリングに多い印象でしたが、今年はアルバムに入ってくるとは…!この流れでスパイラルやBoom Boomも救済されないかな(ぼそり)。

紅の痕-(触れ)ないのかと-(止め)ないよlovesong-愛の跡

韻の踏み方が描写的でより色を添えていて好きです。溢れ出す浴槽 の詞から、シャワールームのイメージが浮かびます。

 

13.マスカレード

あんまり昭和歌謡曲に馴染みがなくても、どこか懐かしいと思うのはどこに理由があるんだろうな〜。セレナーデとかマーメイドってカタカナが頭に残る。曲名からして今回嵐がカバーした日本よいとこ摩訶不思議のA面である仮面舞踏会のオマージュですよね。編曲も当時と同じ船山さんだそうで、

I want you(baby)・かりそめの一夜 

など一部歌詞も踏襲し、先輩から世代を継承していくことがとても素敵だなと思います。

 

14.MUSIC(にのみやさんさソロ)

二宮さん自作ソロのウェットな歌詞こそまさに日本的ですやん!と思っていましたが、音と共にカラフルな水玉のシャワーが降ってきそうなポップ感。ゲーム音楽とかおもちゃっぽいイメージ可愛いですが歌ってるの32歳なんだなあ…嘘だろ…。彼の周りは次元が歪んでるとしか思えません…。

 

15.伝えたいこと

It's good to be bad(愛を叫べ通常盤・カップリング)聴いたときも思ったんですけど、櫻井さんの高音が綺麗に伸びるようになったように感じます。出だしのソロパートがかっわいい!嵐からのファンへのメッセージソング。自分の好きで応援してる人たちから、こんなにありがとうって言って貰えるってなんて幸せなんだ…。こちらから愛と感謝をいくら伝えても足りないです。これからもよろしくお願いします。

 

16.Japonesque

アルバムの全体を通して和楽器の音と、ダンダン4拍子からダダダダダッって加速してくクラブっぽいリズムの曲が多かった印象があります。これも思わず腰を揺らしたくなる曲調で、♪火花散る〜踊り明かせ〜体揺らせ〜(じたんパート)で最高にテンションぶち上がりました。Yeah。コンサート本編ラストに花火打ち上げて皆で盛り上がりたい!

 

[disk2]

1.僕らがつないでいく

冒頭の曲で感じたテーマを受け継いでいて、この曲も心に残る曲になりました。常に伝えたいことや目標を明確に持っていて、ファンのことも時に振り返りながら着実に前へ進んでいく嵐が好きです。好きになれてよかったです。

 

2.the Deep End

蒼に染まれ、パーフェクトブルー、コバルトと鮮烈な青が襲う、挑みかけるような曲。私が思う日本の青は空と海の色です〜あと浴衣とか染物の藍色!この曲の持つ青のイメージとしては研ぎ澄まされた硬質さと温度の高い炎が浮かびます。ちょっとナショナリズムも感じたかも。

 

3.Make a wish

キラキライントロに最初のサビが終わってから一瞬ジャズ風の曲調になるなど、目まぐるしく変わる音ともに、生き方を模索する主人公がついに背中の荷物降ろして見えるものが現れたっ という青春のイメージ。

良い曲だ!!

 

4.ふるさと

改めて嵐のユニゾン綺麗だな〜とため息が出ます。果たしてコンサートには組み込まれるのだろうか。

 

[よいとこ盤]

1.日本よいとこ摩訶不思議(covered by ARASHI)

リリース時の少年隊は20歳前後だったというのに、現在メンバー全員30代の男性5人組が歌ってもなぜか声が若く聞こえるという不思議な曲です。妙な中毒性があって気づいたら口ずさんでること多々。だるまさんが転んだ だるまさんが起きないー!!が大好きです。